エアバスは現地時間9月7日、最大離陸重量(MTOW)を242トンに増やした中国国際航空(エアチャイナ、CCA/CA)向けA330-300型機が初飛行に成功したと発表した。同社向け通算50機目となるA330で、機体には「50th A330 for Air China」のロゴを施した。
初飛行は仏トゥールーズで実施した。中国国際航空には9月中に引き渡す見込み。
中国国際航空は2006年、同社向け初号機となるA330を受領。これまでにA330を49機、A320を120機導入している。
A330-300の242トン型は、最大離陸重量の増加と空力性能の改善、燃料積載量の増加により、最大15時間のフライト、既存路線でのペイロード(有償搭載量)増加を実現。航続距離は既存の最大離陸重量235トンの機体よりも、約926キロメートル(500海里)延びる。これにより、欧州と東南アジアを結ぶ路線で、直行便を運航できるようになる。
A330-300の242トン型初号機は今年5月、デルタ航空(DAL/DL)に引き渡した。
・A330-300の離陸重量増加型、デルタ航空へ初号機納入(15年5月30日)
・A330-300離陸重量増加型、EASAの型式証明取得(15年4月2日)
・エアバス、デルタ航空のA330離陸重量増加型ロールアウト(15年3月10日)