デルタ航空(DAL/DL)は、客室乗務員(CA)が乗務時に携帯する端末に、「ゲストサービスツール」を現地時間8月25日から追加した。乗客の情報にアクセスできるもので、個々の乗客への要望などに対応し、顧客満足度向上を図る。
同ツールは、デルタ航空のCAが携帯するノキアのファブレット端末、Lumia(ルミア) 1520に導入して使用。同社のマイレージプログラム「スカイマイル」の上級会員などに向け、乗り継ぎ便の変更や搭乗口の情報などを個別に伝えることができる。
今後は乗客の利用履歴に応じて、好みに合った食事や飲み物の提供など、機能強化を図る。
9月1日以降は、紙製のサービス・安全マニュアルをデータに切り替え、同端末に保存できるようにする。紙製のマニュアルは500ページ、約2.3キログラムで、CAの負担を軽減するとともに、年間55トンの書類の削減を見込む。
デルタ航空はLumia 1520を2014年秋から導入。2万2000人以上のCAに配付した。
Lumia 1520は6インチのディスプレイを採用したウィンドウズフォン。スマートフォンとタブレットの中間のカテゴリーに位置する「ファブレット」に分類される。
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デルタ航空
Flight attendant tech personalizes the skies(デルタ航空、動画2分19秒)
Nokia Lumia 1520(Microsoft)
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