全日本空輸(ANA/NH)と日本航空(JAL/JL、9201)は8月19日、冬ダイヤが始まる10月25日から羽田-関西線を増便すると発表した。旺盛な訪日需要を取り込む。
ANAは現在の1日4往復を5往復に、JALは1日2往復を3往復に各社1往復ずつ増便。1日5往復運航するスターフライヤー(SFJ/7G、9206)を合わせると、現在の1日11往復が13往復になる。
増便分の運航スケジュールは、ANA便は、羽田空港を午後1時20分に出発する関西行きNH991便が午後2時40分着で、羽田行きNH990便は関西空港を午後3時25分に出発し、午後4時40分に到着する。JAL便は、羽田を午後0時40分に出発する関西行きJL225便が午後2時着で、羽田行きJL224便は関空を午後2時45分に出発し、午後3時55分に到着する。
関空の2015年暦年上期(1月1日から6月30日まで)の総旅客数は、半期・上期として過去最高の1096万1349人(前年同期比19%増)を記録。国際線が前年同期比21%増の755万7899人で、このうち外国人旅客は58%増の457万9900人と大幅に増加した。
直近の7月も、単月の総旅客数では過去最高となる205万2266人(前年同月比25%増)と、2000年8月の203万人を14年11カ月ぶりに更新している。
ANAとJALは、発着便数に制限がある羽田だけではなく、関空からの訪日客を取り込み、首都圏での観光需要に加えて羽田から地方への送客を見込む。
増便分の運航スケジュール
ANA
NH991 羽田(13:20)→関西(14:40)
NH990 関西(15:25)→羽田(16:40)
JAL
JL225 羽田(12:40)→関西(14:00)
JL224 関西(14:45)→羽田(15:55)
・ANA、羽田-大島撤退 不採算整理で国際線強化へ(15年8月20日)
・ANA、羽田-ロサンゼルスをフルフラット化 成田-パリ運休で羽田集約進む(15年8月20日)
・ANA、羽田の中国線強化へ 冬ダイヤから広州新設、北京・上海増便(15年8月4日)
関空実績
・関空15年7月、訪日客72%増で過去最高 日本人の2倍超(15年8月19日)
・関空15年上期、訪日客58%増で過去最高 日本人は減少続く(15年7月21日)
日本政府観光局による訪日客数
・15年6月訪日客、51.8%増160万2200人 米国初の10万人超え(15年7月23日)
・15年上期訪日客、過去最高913万人 中国217万人(15年7月22日)