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前回は春秋航空日本（SJO/IJ）で、成田空港から定刻午前8時50分発の広島行きIJ621便を利用した。これで1日目のバニラエア（VNL/JW）とピーチ・アビエーション（APJ/MM）と合わせて3社に乗り終えた。残るは1日目の3便目として乗れなかった、ジェットスター・ジャパン（JJP/GK）だ。
ゴールデンウィーク後の平日に、国内LCC全社に2日間で乗るこの企画。1日目の5月12日は、第2便となるピーチの札幌（新千歳）発関西行きMM104便が、台風と新千歳空港閉鎖の影響で1時間遅れとなった。この影響で乗り継ぎが間に合わず、第3便の関西発成田行きGK206便に乗れなかった。2日目の13日は予定通り春秋航空日本に乗り、改めて3日目として14日をジェットスターに乗る日に充てた。
14日は関西空港を運営する新関西国際空港会社が決算会見を開く日だったので、ジェットスターで関空入りし、帰りも乗ることにした。できればLCCは1社1便ずつにしたかったのだが、すでにGK206便の搭乗券がパーになっているので、取材費は極力安く抑えたい。そこで、14日もGK206便で帰ることにした。
成田空港で出発を待つ関西行きGK203便＝5月14日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
—記事の概要—
・会見の2時間以上前に関空入り
・外国人客が目立つ機内
・多くは旅行利用か
・帰りはスーツ姿目立つ
・基本を忠実に守れ
この企画は2013年から毎年同じ時期に行っている。国内LCCが3社になり、初めてゴールデンウィークを迎えたのが2013年。連休明けの閑散期に、国内LCC全社に搭乗するようにしている。航空券を安売りする傾向がある閑散期の平日が、どのような状況だったかをお伝えする搭乗ルポだ。
5月12日
1便目 JW903 成田（07:35）→札幌（09:15）
2便目 MM104 札幌（12:55）→関西（15:05）＊台風と空港閉鎖で遅延
3便目 GK206 関西（16:35）→成田（17:55）＊搭乗間に合わず
5月13日
4便目 IJ621 成田（08:50）→広島（10:30）
5月14日（追加）
5便目 GK203 成田（09:45）→関西（11:15）
6便目 GK206 関西（16:35）→成田（17:55）
2日で済むはずが3日掛かりとなったこの企画も、この日でラスト。到着地で旅をするわけでもなく、ひたすら乗って冷静に機内の様子を記録し続けるという、精神的にも体力的にも正直辛い企画だ。こうしたイレギュラーな乗り方をすると、長時間乗務するという体力的にきつい仕事を日々こなしている、パイロットや客室乗務員の方たちには、毎回頭が下がる思いだ。華やかな面ばかりが注目される職業だが、決して憧れだけでできる仕事ではない。
会見の2時間以上前に関空入り
ジェットスターといえば、今月5日に累計搭乗者数が1000万人を突破した。国内LCCでは最短の3年1カ月で達成したが、就航初日の2012年7月3日を振り返ると、いきなり最終便の札幌発成田行きGK118便が成田空港の運用時間制限の影響で欠航。乗客155人にホテルを用意した上で翌朝は臨時便を運航し、8000円分のバウチャー（クーポン）まで配るという、LCCとは思えぬ大盤振る舞いが、航空業界で話題となった。
1000万人を突破したジェットスター・ジャパンは、翌6日の全便で記念品が当たる抽選会を機内で行った。写真は機内で記念品の当選者（左）と記念ボードを手にする片岡会長＝8月6日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
LCCがこんなに太っ腹で持ちこたえられるのかと思っていたが、就航から3年、そして1000万人突破という節目を迎えた。
さて、今回乗る便は、午前9時45分に成田を出発する関西行きGK203便（エアバスA320型機、登録番号JA10JJ）と、関空を午後4時35分に出発する成田行きGK206便（JA20JJ）。関空の決算会見は午後2時からなので、遅くても午後1時30分までに着けば問題ない。
1日目のMM104便からGK206便の乗り継ぎは、遅延の結果MM104便の関空到着が午後4時9分となり、GK206便のチェックイン締め切り時刻の午後4時5分を過ぎてしまった。このことから私は、目的とする時間の2時間程度前に到着できれば、仮に遅延が生じてもどうにかなるだろうと考えた。GK203便の関空着は午前11時15分なので、2時間遅れても午後1時15分。会見が始まるまでには間に合いそうだ。
外国人客が目立つ機内
午前8時39分。空港第2ビル駅を降り、LCCターミナルと呼ばれる「第3ターミナル」へ向かう。気づけばこのターミナルに“通勤”するのも3日目であり、この日が最後だ。
駅の出口では、税関の職員が「危険ドラッグの
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