全日本空輸(ANA/NH)をはじめとするANAグループでは、9月から11月までの3カ月間、機内や空港ラウンジで新潟、神奈川、滋賀の各県の特産品を提供する。日本各地の名産品などを紹介する「テイスト オブ ジャパン バイ ANA(Tastes of JAPAN by ANA)」の一環で、今回で9回目。
日本発欧米行きのファーストクラスでは、新潟県産の洋ナシ「ルレクチェ」を赤ワインで煮込んだコンポートと、洋ナシとラズベリーのアイスクリームを用意。ラングドシャの器に盛りつけて提供する。
ルレクチェは1903年ごろにフランスから新潟に伝わった西洋ナシ。一般的な日本のナシと比べるとやや大きめで、酸味がなく甘みが強いのが特徴。栽培が難しく、現在はフランスでは栽培されていない。
日本発のバンコク、シンガポール、ジャカルタ、クアラルンプール行きビジネスクラスでは、滋賀をテーマにした「郷土料理 滋賀」を用意。主菜には湖北地方・長浜の郷土料理「焼き鯖そうめん」を提供する。汁のないそうめんに、甘めの出汁で煮込んだ焼き鯖を載せたもので、地元ではご飯と一緒に食べる。
日本発のムンバイ、デリー、ヤンゴン、ハノイ、ホーチミン行きビジネスクラスでは近江和牛のハンバーグを提供。日本発の北米行きビジネスクラスではエッグベネディクトと湘南ポークのソーセージを用意する。日本発の欧米行きビジネスクラスでは9月限定で、ホワイトチョコレートムースと滋賀県産ブルーベリージャムを添えたワッフルを提供する。
羽田国際線ラウンジ内「DINING h」では、月替わりで各県の名産品を使用した料理を用意。9月は湘南や県央地区などで育てた黒毛和牛「横濱ビーフ」のサーロインステーキを、10月はルレクチェのキャラメリゼを添えた穴子とフォアグラのミルフィーユを、11月は滋賀県産の国産牛サーロインステーキをそれぞれ提供する。
また、各県の日本酒を空港ラウンジに用意。羽田国際線では神奈川、成田と関西の各国際線では新潟、羽田国内線では滋賀の日本酒を用意。羽田ではそれぞれ12銘柄ずつ、成田と関西では14銘柄を準備する。
「テイスト オブ ジャパン バイ ANA」は、2013年9月にスタートしたプロジェクト。食や酒、スイーツ、文化などをテーマに3カ月間、3つの都道府県をピックアップして特集する。約4年ですべての都道府県を網羅する予定。6月から8月までの第8弾では、富山、奈良、福岡の各県を紹介した。
関連リンク
Tastes of JAPAN by ANA
・ANA、ビジネス機内食で福岡のイトヨリダイ 「Tastes of JAPAN」第8弾(15年5月14日)