全日本空輸(ANA)は7月25日、成田-シアトル線を開設した。機材はボーイング777-300ER(262席または247席)で、秋以降に787を投入する計画。初便の搭乗者数は262席に対して260人とほぼ満席だった。
同路線の想定搭乗率は70%から80%。乗客比率は日本発着が80%、乗り継ぎは20%を想定しており、ANAのアジア路線と短時間で接続できるダイヤを設定した。使用機材は2クラス構成の777-300ERで、262席仕様はビジネス60席とエコノミー202席、247席仕様はビジネス85席とエコノミー162席となっている。787は秋以降に3機目の国際線仕様機を受領後に投入する。予約状況は、ANAによると8月いっぱいは満席だという。
ANAは今秋からのニューヨーク線のダブルデイリー化やヤンゴン線とデリー線の新設など、北米とアジア路線の強化を進める。ANAの洞駿(ほら・はやお)副社長は、「北米とアジア路線を充実して成田をハブ空港として活用し、利便性を向上させたい」と、ネットワーク拡充に意欲を見せた。
シアトル線の開設はANAの国際線としては2012年1月の羽田−フランクフルト線以来6カ月ぶりで、米国路線としては10年10月の羽田-ロサンゼルス、ホノルル線以来1年9カ月ぶり。ANAが就航する米国の都市と路線は7都市9路線となった。
就航初日の今日は、搭乗口でシアトルを拠点とするスターバックスのアイスコーヒーが1000杯配られたほか、搭乗者全員にスターバックスコーヒーとANAのロゴが入った記念品が贈られた。また、就航記念セレモニーでは、ANAグループ社員のチアリーディングチーム「スーパーフライヤーズ」がダンスパフォーマンスを披露し、セレモニーに花を添えた。
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