エアバスは現地時間7月20日、A330ファミリーに滑走路オーバーラン防止装置(ROPS)を搭載する認可を、EASA(欧州航空安全局)から取得したと発表した。
エアバスが開発したROPSは、2009年10月にEASAから承認され、現在運航中と受注したA380の大半の機体に装備。A350 XWBでは標準装備となった。A320も2013年8月に認証を取得しており、全エアバス機でROPSを装備できるようになった。
エアバスによると、滑走路でのオーバーランは近年、民間航空機の機体損傷の主要因となっているという。エアバスが特許を持つROPSでは、リアルタイムに飛行中の状況を分析し、滑走路上での停止距離を計算。分析には滑走路の地形や状態、航空機の重量や構成、風や温度などの要素を取り入れる。
これにより、パイロットがゴーアラウンド(着陸復行)を決断する際の支援が行えるとしている。
・A320、EASAからオーバーラン防止装置の認可取得(13年8月5日)