エアプサン(ABL/BX)は、韓国・釜山で感染が拡大していたMERS(中東呼吸器症候群)の事実上の終息宣言を受け、釜山発着の日本路線を、7月23日からセール運賃で販売する。
「リスタートセール」で、釜山発着の成田、関西、福岡の各便が対象。往復7900円から販売する。燃油サーチャージや空港税などが別途必要。同社のウェブサイトのみで販売。予約センターや各旅行代理店では販売しない。
7月9日付の韓国・聯合ニュースによると、釜山市が市内で隔離されているMERS患者への措置を7月8日いっぱいで解除し、同市内でのMERS感染は事実上終了したとしている。韓国・中央日報も12日、11日までの6日間で新たな患者が発生していないことから、8月初旬にも終息宣言が出されるとの見方を示している。
WHO(世界保健機関)によると、7月10日現在、韓国での発症例は186例。うち35人が死亡した。このほか、タイやフィリピンでも発症が確認されている。
MERSは2012年、サウジアラビアで確認されたウイルス性呼吸器疾患で、発熱やせき、息切れなどの症状が見られる。WHOによると、患者の36%程度が死に至るという。
日本の国立感染症研究所によると、国内での発症例はないという。
関連リンク
エアプサン
・エアプサン、MERS対策で機材消毒 CAはゴム手袋着用(15年6月24日)