エアバスは現地時間7月8日、A350 XWBの3機目となる試験機(MSN2)がブラジル・サンパウロのグアルーリョス空港に到着し、米大陸を巡るデモツアーを開始したと発表した。今後、ブラジルのカンピーナス、コロンビアのボゴタに立ち寄り、米国に向かう。
サンパウロに到着したのはA350-900で、ビジネス42席、エコノミー210席の計252席を設置。機内には計測機器を搭載した。
A350 XWBは3機種で構成。座席数はメーカー標準仕様で短胴型のA350-800が280席、A350-900が325席、長胴型のA350-1000が366席で、エンジンは英ロールス・ロイス社製トレントXWBを搭載し、燃費を25%改善する。
2014年12月にQTRが受領初号機は、今年1月からドーハ-フランクフルト線で運航。6月にはベトナム航空(HVN/VN)が受領した。日本では、日本航空(JAL/JL、9201)がボーイング777型機の後継機として、A350-900とA350-1000を合わせて最大56機導入する。
6月末現在、40顧客から781機を受注している。米大陸ではTAM航空(TAM/JJ)やデルタ航空(DAL/DL)など8社が、A350-900を119機、A350-1000を40機導入予定。うちエアリース・コーポレーション(ALC)やCITグループなど、リース会社が導入するのはA350-900が45機、A350-1000が5機。
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