全日本空輸(ANA/NH)は7月1日から、羽田空港国内線第2ターミナルに自動手荷物預け機の導入を開始した。日本航空(JAL/JL、9201)も、手荷物タグを自動発行する機械を羽田空港に導入しているが、タグの発行と手荷物預かりの両方を自動化したのは、国内では初めて。
1日からは第2ターミナル南側に自動手荷物預け機「ANA Baggage Drop サービス」を5台設置。月内に7台を追加導入し、年内に39台設置する。スノーボードなど機械に入らない手荷物や、ペットなどの応対用に、有人カウンターも9カ所残す計画で、当初は6台に2人の割合で空港旅客係員(グランドスタッフ)を配置する。
—記事の概要—
・39台導入で待ち時間とコスト削減
・新型チェックイン機やカウンター刷新も
39台導入で待ち時間とコスト削減
自動手荷物預け機は、乗客自身が操作し、受託手荷物を機械に預ける。航空券をかざすと手荷物タグが印刷され、乗客がスーツケースの取っ手などに巻き付ける。従来の手荷物タグは紙をはがすと粘着面が現れたが、手荷物タグを巻き付けて接着すると自己粘着する用紙を採用し、簡素化した。
訪日旅客が増えていることから、案内画面の言語は日本語と英語、中国語(繁体・簡体)、韓国語の4カ国語に対応した。
預けられる手荷物サイズや重量をオーバーした場合や、ペットを預けようとした場合は、自動手荷物預け機が検出してエラー表示を出し、係員へ確認を求めるようにした。ANAによると、誤って子供が機械に入った場合も、扉が閉まらないようにしたという。また、預かった手荷物に危険物が入っていないかも、自動で検知するようにした。
ANAは2013年に中部空港(セントレア)で行われた、自動手荷物預け機の実証実験に参加。導入効果が見込めるとして採用を決めた。
原型となった機械は、
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