ANAホールディングス(9202)傘下の全日空商事はこのほど、2015年のゴールデンウィーク期間中の土産売り上げランキングを公表した。各地域で地元のものがランクインする一方、東京地区では北海道の定番商品が上位を独占する結果となった。
ランキングは4月25日から5月6日までの12日間に販売した商品の売上個数を集計。空港内ギフトショップ「ANA FESTA」で販売した土産ものを対象に調査し、弁当やおにぎり、パン、飲み物などは除外した。調査したのは、羽田・成田空港の東京地区、新千歳空港、伊丹空港、福岡・佐賀・大分・熊本・長崎・宮崎・鹿児島の九州地区、那覇空港の5エリア。
東京地区
羽田・成田空港で最も売れたのは「ロイズ生チョコ」(ロイズコンフェクト、札幌市)で、1万601個を売り上げた。2位はカルビー(2229)が北海道で展開するブランド、ポテトファームの「じゃがポックル」で7765個。3位は崎陽軒(横浜市)の「真空パックシウマイ」で7214個。ベスト3のうち、2位までを北海道の商品が占めた。
東京地区ではまとめ買いをする訪日客が多く、売上数が伸びた。
札幌地区
新千歳空港で最も売れたのは石屋製菓(札幌市)の「白い恋人」で1万6496個。2位は「じゃがポックル」で1万4883個、3位は「マルセイバターサンド」(六花亭、北海道帯広市)で1万1824個だった。
4位には北菓楼(きたかろう、砂川市)の「開拓おかき」、5位には有楽製菓(東京・小平市)の「白いブラックサンダー」がランクインした。
大阪地区
伊丹空港で最も売れたのは美十(びじゅう、京都市)の「京都銘菓 おたべ」で3123個。2位は赤福(三重・伊勢市)の「赤福餅」で2157個。3位はサロンドロワイヤル(大阪市)の「ラ・ラ・ラ ピーカン」がランクインした。
上位4位までを和菓子や洋菓子が独占する中、5位には蓬莱本館(大阪市)の「蓬莱本館 豚まん」がランクインした。
九州地区
九州地区では、明月堂(福岡市)の「博多通りもん」と山口油屋福太郎(福岡市)の「めんべい」が2014年に引き続き1位と2位となった。3位は二鶴堂(にかくどう、福岡市)の「博多の女 あまおう苺ミルク味」がランクインした。
博多の女 あまおう苺ミルク味は、2月発売の商品ながらベスト3に入り、人気が高まっている。
沖縄地区
那覇空港では、御菓子御殿(沖縄・読谷村)の「元祖紅いもタルト」が1位、エヌ・オー・エス(那覇市)の「海ぶどう」が2位、南風堂(沖縄・糸満市)の「雪塩ちんすこう」が3位となった。
4位にはロイズ石垣島(沖縄・石垣市)の「黒糖チョコレート」、5位にはナンポー通商(那覇市)の「べにいもたると」がランクイン。沖縄ならではの商品が上位を独占した。
「ANA FESTA」は全日空商事のグループ企業、ANA FESTAが運営する空港内のギフトショップ。新千歳や羽田など、計34の空港で店舗を展開している。
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