スペイン・セビリアの空港付近で現地時間5月9日、エアバスグループの防衛宇宙部門エアバス・ディフェンス・アンド・スペースの軍用輸送機A400Mが墜落し、乗員6人のうち4人が死亡した。
6人は全員がスペイン国籍の社員。残り2人も重傷だという。墜落した機体のシリアルナンバーはMSN023で、セビリア空港を同日午後0時45分に出発し、午後1時ごろ事故が起きた。このフライトが初飛行だった。仏AFP通信によると、空港から2キロほど離れた場所で、送電線に接触した後に墜落したという。
事故機は6月に、トルコ空軍へ3機目の機体として引き渡される予定だった。
A400Mはターボプロップエンジン4基で飛行する輸送機。初号機は2013年8月に、フランス空軍へ引き渡された。巡航速度は最大マッハ0.72で、最大高度3万7000フィートを飛行できる。3月末時点で174機を受注しており、12機を引き渡し済み。
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Airbus Defence and Space