全日本空輸(ANA/NH)や日本航空(JAL/JL、9201)、スカイマーク(SKY/BC)など航空各社は4月21日、ゴールデンウィークの予約状況を発表した。対象期間は4月28日から5月6日までの9日間。予約率はJALとANAの国際線は前年同日比で8割前後、国内線は6割前後となった。LCC(低コスト航空会社)は予約数・座席提供数とも、前年を大きく上回った。
今年は5月2日から5連休、休暇を取ると4月29日から8連休になり、日並びが良い。長期休暇を利用して、ハワイなど海外のリゾート地へ出掛ける人や、国内旅行では連休谷間の安い運賃を活用する人の動きが見られる。また、5月1日から3日は中国の祝日「労働節」にあたるため、春節に続いて「爆買い」する中国人の訪日が見込まれる。
出発のピークは各社異なるが、おおむね国際線と国内線ともに5月2日、帰りは6日となった。
ANA
ANAの予約数は国際線が前年比18.4%増の20万1406人で、国内線は11.6%増の97万6768人。提供座席数は国際線が2.9%増の25万5839席で、国内線は3.3%減の165万8276席となった。
予約率は国際線が10.3ポイント増の78.7%、国内線は7.9ポイント増の58.9%となっている。国際線はハワイの予約率が90%を超えて好調だったほか、予約数の前年比では中国線が38.9%増と大幅に増加。ANAによると、中国発の予約が前年比で56%増えたことが寄与したという。
国内線では、沖縄の予約率が70.1%と高く、予約数の伸び率では、北海道(前年比19.4%増)と中国・四国方面(18.1%増)が目立った。中国・四国方面では、羽田−松山線などが好調だという。
期間中のピークは、国際線は下り(日本発)が5月2日(93.8%)と1日(90.1%)、4月29日(90.0%)、上り(日本着)は5月5日(91.6%)と6日(90.1%)、国内線は下りが5月2日(89.2%)、上りは5月6日(88.8%)となった。
JAL
JALグループの予約数は国際線が11.3%増の22万4483人で、国内線は9.6%増の75万5922人。提供座席数は国際線が11.3%増の26万8672席、国内線は3.0%減の118万7327席となった。
予約率は国際線が7.5ポイント増の83.6%、国内線は7.3ポイント増の63.7%となっている。国際線では、ハワイとグアム線の予約率が90%超えと好調。予約数の前年比では、中国線が27.8%と大幅に増加し、19.4%増の東南アジア線、18.3%増の米大陸線と続いた。
国内線は北海道と沖縄の予約率が高い。予約数の伸び率では、関西方面(前年比19.1%増)と北海道(13.4%増)が目立つ。JALでは、連休の長期化や円安の影響で、国内旅行に複数回出掛ける人がいることや、連休の谷間の安い運賃により、羽田−伊丹線など関西方面の需要が喚起されたとの見方を示している。
期間中のピークは、国際線は下り(日本発)が4月29日(94.2%)と5月1日と2日(93.6%)、4月30日(89.7%)、上り(日本着)は5月5日(93.9%)と6日(92.6%)、4日(86.6%)、国内線は下りが5月2日(90.7%)、上りは5月6日(83.1%)と5日(82.8%)となった。
SKY
SKYの予約数は前年比9.5%増の
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