MRJ, 機体 — 2015年4月10日 14:43 JST

MRJ、9-10月に初飛行延期 森本社長「パリショーに大きな影響ない」

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 三菱航空機は4月10日、開発中のリージョナルジェット機「MRJ」の初飛行を、9-10月期に延期すると発表した。これまでは4-6月期を予定していた。2017年4-6月期に、量産初号機をローンチカスタマーの全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)へ引き渡すスケジュールは維持する。

MRJの初飛行遅延について説明する三菱航空機の森本社長=4月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 三菱航空機の岸信夫副社長は遅れの理由について、「非常用発電装置の取付位置の変更など、初飛行後に予定していた機体の改修を前倒しすることにした」と説明。改修を前倒しすることで、飛行試験の内容の精度を高めるという。

 MRJの試験機は、飛行試験機を5機、地上で強度試験を実施する試験機を2機の計7機製造する。このうち、飛行試験機の初号機から4号機までは国内で飛行試験後、米国で飛行試験を実施する。これまで米国で試験する機体は3機だったが、4機に増やす。岸副社長は米国での飛行試験について、「1日3回から4回のハイレートで実施する」と語った。

 4月に就任した森本浩通新社長は、6月中旬のパリ航空ショー前に初飛行が出来ない点について、「パリ航空ショーの前がベターだが、それ(初飛行が遅れること)で営業戦略や販売に大きな影響があるとは思えない」との見方を示した。

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