ボーイング, 機体 — 2012年7月10日 16:23 JST

ボーイングのコナー社長、787-10X開発言及 777は「時間的余裕ある」

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 ボーイング民間航空機部門のレイ・コナー社長兼CEOは現地時間7月9日、ファーンボロ航空ショーで行われた報道関係者向けの事業説明会で、787の胴体延長型787-10Xの開発に取り組んでいると語った。

ボーイングのコナー社長が787-10Xの開発に言及=12年2月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 787は基本型の787-8と長胴型の787-9の2種類あるが、787-10Xはさらに胴体を延長したもの。現在787のラインナップに787-10Xは載っていないが、コナー社長は「開発に取り組んでおり、クラス最高の航空機となる新ファミリーの実現を目指す」と、787-10Xの開発に言及した。

 一方、好調なセールスを記録している777については、次世代機777-8X/-9Xの計画が2012年末にもスタートすると言われているが、「現在市場で確固たる地位を築いており、さらなる性能アップを必要とするまでにはまだ時間的な余裕がある」との見方を示した。

 開発中の737 MAXについては、「単通路機市場で最高の燃費と最低の運航コストを提供する737 MAXは、新たな受注につながっている」と述べた。737 MAXの初飛行は16年に、初号機のデリバリーは17年を予定している。

 ボーイングの受注残は現在4000機超で今の生産レートでは約7年かかるため、14年上半期に生産レートを現在より30%増やす。

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