企業, 官公庁, 空港 — 2015年3月12日 19:05 JST

羽田空港、深夜バス路線拡大 六本木・お台場へ

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 国土交通省航空局(JCAB)は3月12日、深夜早朝時間帯の羽田空港へのアクセスを拡充すると発表した。都心ターミナル駅などと結ぶバス路線4月1日からを拡大する。現在運行中の路線も合わせ、7路線30停留所に運行する。

羽田空港の深夜バス=15年3月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 追加するエリアは浅草や六本木、お台場のほか、桜木町やみなとみらいなど、横浜方面を拡充。有明や東陽町、一之江など城東エリアへの路線を新設した。羽田発は午前1時台、午前3時台から午前4時台に羽田着のスケジュールを設定し、既存の公共交通機関が運行していない時間帯に運行する。2016年3月31日まで。

 運行中の羽田-銀座・東京・秋葉原線を浅草まで延伸する。渋谷線には六本木と二子玉川を追加する。大鳥居・蒲田・品川線は分割し、大鳥居・蒲田・川崎へ運行する。品川線にはお台場を追加する。横浜(YCAT)までの路線を桜木町とみなとみらいへ延伸。城東エリア路線を新設し、有明と豊洲、東陽町、葛西を経由して一之江まで運行する。新宿・池袋方面は従来どおり。

 各路線1日1往復の運行となる。渋谷線の羽田発と横浜線は京浜急行バス、渋谷線の二子玉川発は東急バス、品川線と蒲田線は羽田京急バス、そのほかの路線は東京空港交通が運行する。

 国内線第2ターミナルから大森と蒲田へ向かう深夜バスも新設。それぞれ第1ターミナルと国際線ターミナルを経由する。第2ターミナルから新宿・池袋方面への路線も計画している。

 ターミナル間の無料連絡バスも増便する。国際線ターミナル発の最終便を午前0時発から午前0時40分発に繰り下げる。第2ターミナル発の始発便を、午前5時2分発から午前3時50分発に引き上げ、午前4時20分発も設定する。

 国交省では2014年10月26日から今年3月31日まで、深夜早朝時間帯の利用促進を目的として5路線を対象にバスを実証運行している。羽田空港は24時間運用可能で、2014年の年間利用者数は7000万人を初めて突破した。

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国土交通省
羽田空港 国内線旅客ターミナル
羽田空港 国際線旅客ターミナル

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【お詫び】
4段目のバス運行会社について、初出時に渋谷線のみ記載していました。お詫びして訂正します。(2015年3月13日 10:38 JST)