東日本大震災からまもなく4年。日本航空(JAL/JL、9201)は3月8日、羽田空港でジャンボ機の模型やビジネスクラスのシートなど、航空関連品を販売する東北応援バザーを開き、500人以上が来場した。
バザーが開かれた羽田空港国内線第1ターミナル6階ギャラクシーホール前には、午前10時の開場前に約300人が並んだ。会場には「ジャンボ」の愛称で親しまれたアークロゴが施されたボーイング747-400型機の1/50模型など、JALの社内で保管してあった航空機模型や、かつて使用していた機内食などを運ぶカート、未使用の食器や毛布、ポスター、今年のカレンダー、東北名産品など、2トントラック1.5台分の品物が用意された。
旧ロゴが入った毛布や国内線ファーストクラス用ブランケット、食器類などが飛ぶように売れ、大西賢会長も来場者に売り込んでいた。
また、模型は第2会場となった隣の部屋に展示。整備士出身の佐藤信博副社長が自ら修復に携わったジャンボの1/50模型や、旧日本エアシステム(JAS)ロゴのDC-10の1/50模型はそれぞれ10万円、新品のアークロゴが施されたジャンボの1/100模型が3万円、新品でクリスタル製のジャンボが1万円、幻となったアークロゴ入り787が1万円など、市価と比べて割安な値付けがされ、多くの人が抽選の申し込み用紙に記入していた。同会場には模型以外にも、DC-10のビジネスクラスシート(90年代)が5万円、カートが1万円などの値付けで出品されていた。
同社では、成田空港周辺で客室乗務員有志が中心となって開催するバザーなど、いくつかのバザーがこれまでに開かれているが、羽田空港で今回と並ぶ規模のものは初めて。東北応援に携わるメンバーが中心となって企画し、売上は東日本大震災で被災した子供たちを応援するプロジェクトに活用する。
関連リンク
日本航空
・JALのCA、成田でチャリティーバザー 目玉はミンクのコート(15年2月14日)
・目で助け合う新人CAたち 20年目のベルスター、JALはなぜミュージックベルを演奏させるのか(14年12月25日)
・「もっくピットはおもちゃじゃない」 定年控えたJAL整備士ら、伊丹で777操縦席を完全再現(14年11月17日)
・CAが感じた「3.11」あの時、何をしていたのか 連載・CREW WORLDのアテンションプリーズ!!(6)(15年3月8日)