エアバス, エアライン, 機体, 空港, 解説・コラム — 2015年3月2日 22:00 JST

「成田でいいから東京飛んで」首都圏進出、利用者が背中押す ピーチ井上CEOインタビュー(中)

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 3月1日で、就航3周年を迎えたピーチ・アビエーション(APJ/MM)。全3回となる井上慎一CEO(最高経営責任者)への単独インタビュー第2回は、本格化する首都圏(成田・羽田)乗り入れ計画や機材調達、LCC(低コスト航空会社)の今後あるべき姿など、展望を聞いた。

*ピーチが求める人材像や4年目に目指す姿を取り上げた下編はこちら
*ピーチを巡る変化や第2拠点である那覇空港の課題に触れた上編はこちら

─ 記事の概要 ─
「付帯」は止めよう
成功する4つの要素
今は安かろう悪かろうではない

「付帯」は止めよう

──LCCと言えば、付帯ビジネスの収入が重要になってくる。

3年前、日本初のLCC初便を見送るピーチの井上CEO(右)と客室乗務員=12年3月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

井上CEO:(就航から3年が経ち)いろいろな知識や情報が合わさってきた。機内食も関西にローカライズして、とんがったコンセプトでやっている。これが他社との差別化やリピートにつながっている。

 昨年、機内食で桜餅を出したら受けた。お客様からは「今年もやるんでしょ?」と聞かれる。今年は(京都銘菓の)おたべさんの「八ツ橋」を出す。

 機内食で出したお好み焼き「千房」の社長は、ピーチの価値観を共有してくださっている。地上の店舗とまったく同じにするということで、お好み焼きはチルドで提供していただいている。

──付帯ビジネスと航空券の収入比率は。

井上CEO:普通。まだ成長していない。しかし、われわれは航空券だけを売る会社ではないので、「付帯」という言い方は止めよう、という話も出ている。

成功する4つの要素

──羽田の国際線就航の見通しは。

井上CEO:何も決まっていない。2020年の東京五輪を目指して、昼間の発着枠も増えるだろう。深夜早朝枠で他社がやるなら、うちもやるということ。指をくわえて見ていて、遅れるわけにはいかない。

 以前から羽田(の情勢)をウォッチしているのは間違いない。

──成田拠点化はなぜ進めているのか。

成田初便の機体は篠田麻里子さんの写真が描かれた「マリコ・ジェット」だった=13年10月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

井上CEO:実は関空-成田線は前倒しして就航した。お客様から「成田でいいから、東京に飛んでよ」というリクエストが多く寄せられた。

 同様のことが今回、


これより先は会員の方のみご覧いただけます。

無料会員は、有料記事を月あたり3記事まで無料でご覧いただけます。
有料会員は、すべての有料記事をご覧いただけます。

会員の方はログインしてご覧ください。
ご登録のない方は、無料会員登録すると続きをお読みいただけます。

無料会員として登録後、有料会員登録も希望する方は、会員用ページよりログイン後、有料会員登録をお願い致します。

会員としてログイン
 ログイン状態を保存する  

* 会員には、無料個人会員および有料個人会員、有料法人会員の3種類ございます。
 これらの会員になるには、最初に無料会員としての登録が必要です。
 購読料はこちらをご覧ください。

* 有料会員と無料会員、非会員の違いは下記の通りです。
・有料会員:会員限定記事を含む全記事を閲覧可能
・無料会員:会員限定記事は月3本まで閲覧可能
・非会員:会員限定記事以外を閲覧可能

* 法人会員登録は、こちらからお問い合わせください。
* 法人の会員登録は有料のみです。

無料会員登録
* 利用規約 に同意する。
*必須項目新聞社や通信社のニュースサイトに掲載された航空業界に関する記事をピックアップした無料メールニュース。土日祝日を除き毎日配信しています。サンプルはこちら
登録内容が反映されるまでにお時間をいただくことがございます。あらかじめご了承ください。