エアライン — 2015年3月2日 13:47 JST

スカイマーク、CAも「見られる意識」　有志がサービス向上委員会

　民事再生手続き中のスカイマーク（SKY/BC）は3月に入り、これまで自由だった客室乗務員のヘアスタイルや言葉遣いを改め、乗客へのサービス改善に取り組んでいる。

A330就航時、キャンペーン用制服を着用したスカイマークの客室乗務員。3月からはヘアメイクにも規定が設けられた＝14年6月14日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　従来同社ではCAのヘアスタイルや化粧、ネイルについて、特に規定を設けていなかった。日本航空（JAL/JL、9201）とのコードシェア検討を始めた2014年11月、SKYの社員有志が「サービス向上委員会」を立ち上げ、お金を掛けずにサービスを改善する方法を話し合ってきた。

　CAができることとして、ヘアメイクなどについては、乗客に“見られる立場”であることを意識。乗客が不快に感じないよう、髪の毛の色や明るさ、束ね方などについて、社内規定を設けた。2月1日から移行期間を設け、3月1日から正式運用が始まった。

　言葉遣いについても、これまで敬語の規定はあったものの、同社は機内食などのサービスがないことから、研修では安全教育と比べて時間をさほど掛けてこなかったという。

　SKYに国内大手から転職したパイロットの中には、「CAの非常脱出訓練は、前の会社より厳しく、みな真剣」と、CAの安全教育に関しては、評価する声も聞かれていた。

　同社では今後も、社員ひとり一人ができることから、サービスを改善していきたいという。