日本航空(JAL)などが出資する低コスト航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパン(JJP)が7月3日就航した。初便は成田発新千歳行きで、定刻の午前8時20分を9分ほど過ぎて成田空港を出発。空港の消防車が放水アーチで祝福した。
出発前に行われた記念式典で、JJPの鈴木みゆき社長は「これからはお客様が機内食や座席指定など必要とするものだけを選べるので、予算と必要に応じて自由に空の旅の形を選べる」と述べた。JJPによると、就航前に10万席を販売したという。
JJPはJAL(議決権ベースの保有比率33.3%)のほか、豪カンタスグループ(同33.3%)や三菱商事(同16.7%)、東京センチュリーリース(同16.7%)が出資している。当紙がJJPについて取材を進めていく中で、オーストラリア本国からゴーサインが出ないと物事がなかなか決まらないという話を複数の関係者から耳にした。JJPの本国からの独立性について鈴木社長に尋ねると、「ジェットスター・ジャパン(という会社)はチームとして社員一同で築き上げようとしている。ジェットスター・グループが培ってきた知識や能力は基盤として採用したいが、日本の利用客に背くことをしないように経営していきたい」と語り、独立性を堅持した経営を行っていく方針を示した。
運航路線はきょう3日から成田-新千歳線と福岡線の2路線でスタートし、9日からは沖縄線と関西線が加わる。8月24日からは関西-新千歳、福岡の2路線を追加し、成田と関西の2拠点体制とする。機材は当初エアバスA320型機(180席)3機で運航。今後3年以内に24機まで増やす。
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ジェットスター・ジャパン