空港 — 2015年2月12日 06:25 JST

関空・伊丹の運営権、1次審査を3カ月延期

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 関西空港と伊丹空港の運営権を民間にコンセッション方式で売却する新関西国際空港会社は2月10日、参加意思表明後のスケジュールを変更すると発表した。参加資格審査の通過者には一次審査書類の提出前に「プレ競争的対話期間」を新たに設定。競争的対話期間を従来の1カ月から3カ月に拡大する。参加者のコンソーシアム組成と第一次審査の書類作成期間の拡大が狙い。

1次審査を3カ月延期する新関空会社=14年9月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 参加意志は2月16日までに表明。プレ競争的対話は、参加意志表明後に随時開始する。コンソーシアムの骨格組成に関する一次審査書類提出後、競争的対話に移行。5月22日のコンソーシアムの骨格組成以外に関する一次審査書類提出まで継続する。

 審査書類の提出後に審査を実施。結果通知後から6月15日までの提出期限までを第二次審査書類の作成期間に充てる。

 一次審査と二次審査書類の提出期限はそれぞれおよそ3カ月、1カ月延長。従来、6月ごろを予定していた優先交渉権者選定は7月ごろになる見込み。2016年1月に予定する事業開始は変更ない。

 従来は一次審査書類の提出期限が2月16日で、提出後に一次審査を実施。3月17日に結果通知後、競争的対話の期間を4月20日まで設定し、5月20日の提出期限までを第二次審査書類の作成期間としていた。

 優先交渉権者の選定以降は、8月に基本協定を締結、9月に運営権を設定し、実施契約を締結する見込み。

 コンセッション方式は、両空港の滑走路やターミナルなどの資産を、国が100%出資する新関空会社が所有したまま、公募により選定される民間企業が設立する特定目的会社(SPC)が運営する方式。運営期間は2015年度から2059年度までの45年間で、運営権を取得したSPCによる新会社は、着陸料などを設定できるようになる。着陸料のほか、ターミナルの商業施設売上などの運営収入を得る。

 新関空会社では2014年11月12日、参加者に対し募集要項を配付。同年12月26日に通過者を公表していた。

事業開始までのスケジュール(新関空会社の資料から)

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