民事再生法適用を申請したスカイマーク(SKY/BC、9204)は2月4日、第1回目の債権者説明会を都内で開いた。出席者によると、有森正和社長が冒頭に陳謝し、代理人の弁護士が会の進行や説明を担当した。
会場の4分の3程度が埋まり、会社側からは円安の影響や想定よりもコスト削減できなかったことなど、破綻の経緯について説明があり、出席者からは質問も活発に出たという。一方、個別案件については、「ほか(の債権者説明会)と同様、回答しなかった」と話した。
別の出席者は「残念だ。もう少し早く手が打たれていれば、何とかなったのではないか」と、破綻に対する感想を語った。「ビジネスモデルはすばらしい」として、今後の再生に期待を寄せた。
また、「運航に必要なものと、そうでないものをきちっと区別してほしい」と、債権の扱いについて裁判所に適切な判断を求める人もいた。
説明会には、エアバスの日本担当セールス シニア・バイス・プレジデントのジャン=ピエール・スタイナック氏や、エアバス・ジャパンのステファン・ジヌー社長も出席。ジヌー社長に感想を尋ねると「ノープロブレム」と応じた。
一方、会場にいたSKYの社員は説明会の出席者数や会場の席数について、「わからない」と回答。閉会後に会場を後にする社員の中には、集まった報道陣をせせら笑い、テレビ局の記者からとがめられる一幕もあった。
同社では5日午後に発表を予定していた2014年4-12月期(15年3月期第3四半期)決算について、12日午後に延期する。
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