全日本空輸(ANA/NH)は、成田-シンガポール線(NH801/802便)にファーストクラスを導入する。3月29日に始まる夏ダイヤからで、ANAが現行機材でアジア路線にファーストクラスを導入するのは初めて。
同路線は現在ボーイング787-8型機で毎日運航しているが、777-300ERに大型化。1便当たりファーストクラスを8席導入することで、アジア路線と北米路線のサービス統一化を図る。普通運賃は往復82万円から。
777-300ERの座席数はファースト8席、ビジネス68席、プレミアムエコノミー24席、エコノミー112席の計212席。現在の787-8はビジネスとエコノミーの2クラス222席(ビジネス42席、エコノミー180席)で、欧米の長距離路線と同様にファーストとプレミアムエコノミーを備える4クラスに増強する。
ANAは成田便のほかに東京とシンガポールを結ぶ路線として、羽田から2便を運航。また、成田-シンガポール路線には、シンガポール航空(SIA/SQ)が総2階建ての超大型機エアバスA380型機を運航しており、サービス強化で富裕層の取り込みを図る。
日系航空会社のアジア路線では、日本航空(JAL/JL、9201)が成田-ジャカルタ線に同社アジア路線唯一のファーストクラスを設定している。
運航スケジュール
NH801 成田(18:05)→シンガポール(翌日00:05)
NH802 シンガポール(05:50)→成田(14:00)
* 1月21日時点で調整中。
関連リンク
全日本空輸
・ANA、787-9を羽田-ミュンヘン投入 5月から(15年1月21日)
・ANA、国際線機内エンタメが日本最多 351チャンネルに(15年1月17日)
【お知らせ】
往復の普通運賃を追記しました。(2015年1月21日 21:29 JST)
787-8の座席数と運航スケジュールを追記しました。(2015年1月21日 16:20 JST)