日本航空機製造YS-11型機を落札した航空部品販売会社エアロラボ・インターナショナル(大阪・八尾市)は1月16日、国土交通省航空局(JCAB)から機体を受領し、整備を開始した。
格納庫へ向かうYS-11=1月16日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
2014年12月に行われた入札で、エアロラボは3社競合の末、223万200円で落札。JCABが保有していた6機のうち、最後の1機となった機体(YS-11A、登録番号JA8709)と、ギアボックスやエンジンなどの予備パーツ171点を入手した。
今後は全体的な点検を実施。修理や塗装を施し、3月には再飛行できる状態にするという。同社では整備にかかる費用を募集。機体の塗装は、寄付した人の名前を含めたデザインにする。整備は羽田空港内の格納庫で進める。
汚れがかなり目立つ=1月16日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
最後の1機となったYS-11。登録番号はJA8709=1月16日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
YS-11のコックピット=1月16日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
頭上の読書灯スイッチ。客室乗務員を呼び出すボタンには「スチュワデス呼び出し」と書いてある=1月16日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
YS-11のシート=1月16日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
機内の様子。JCABが保有していた状態での落札で、調査機材もそのまま=1月16日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
窓越しに見るプロペラ=1月16日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
エンジンカバーを外したところ=1月16日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
関連リンク
aero lab
国土交通省
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