全日本空輸(ANA/NH)は1月7日、国内線プレミアムクラスの運賃を3月29日搭乗分から値上げすると発表した。搭乗当日に出発空港で空席があった場合、普通席との差額を現在の8250円(税込)から9000円(同)に750円値上げする。航空券購入時からプレミアムクラスを指定する場合の値上げ幅は、1100円から2600円。
ANAでは、2014年12月1日から羽田-札幌、伊丹、福岡の3路線の一部便で温かい機内食の提供を開始したほか、各地の空港でラウンジを整備。機内サービスと空港のラウンジサービス拡充によりコストが増加したことから、値上げを決めた。ANAによると、今後もサービスを向上させたいという。
同社がサービス拡充によりプレミアムクラスの運賃を値上げするのは、2012年10月に7000円から8000円に値上げして以来、約2年ぶり。その後2014年4月に消費税増税により、8250円としていた。
競合の日本航空(JAL/JL、9201)は、国内線幹線の羽田-札幌、伊丹、福岡、那覇線で、同価格帯のサービス「ファーストクラス」を8000円(税込)で提供している。JALによると、現時点で値上げの予定はないという。
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ANAプレミアムクラス
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