防衛省は12月31日、インドネシアに海上自衛隊の護衛艦2隻とヘリコプター3機を、カリマタ海峡周辺海域での捜索救助活動に派遣することを決めた。インドネシア政府から、墜落したエアアジア・インドネシア(AWQ/QZ)のQZ8501便(エアバスA320型機、登録番号PK-AXC)について、捜索救助の支援要請があったことを受けたもの。
国際緊急援助隊派遣法に基づく措置で、準備が整い次第部隊を派遣する。護衛艦は1月4日にも現場海域に到着する見通し。
現地に支援調整所を編成し、日本の外務省や国際協力機構(JICA)、インドネシア政府などと捜索救助活動に必要な調整を実施する。
インドネシア第2の都市スラバヤからシンガポールへ向かう同便には、乗客155人と乗員7人(運航乗務員2人、客室乗務員4人、整備士1人)の計162人が乗っていた。乗客のうち、17人が子供、1人が幼児。乗客乗員の国籍はインドネシア人155人、韓国人3人、マレーシア人とシンガポール人、英国人、フランス人が各1人だった。
カリマンタン島南西の海上では、機体の残骸や遺体が発見されている。