日本航空(JAL、9201)は12月31日夜、羽田空港国際線ターミナルで出発客に日本の風情を楽しんでもらおうと、大晦日恒例の餅つきを行った。
同社の餅つきは、2010年の国際線ターミナル開業時に社員有志の手で始まった恒例イベントで、5回目を迎えた。餅つきは午後8時から開かれ、黄粉(きなこ)とあんこ2種類の餅300食が、出発客らにふるまわれた。
杵を手にしたのはラグビー部「JAL WINGS」の部員。背番号「20」と「15」のユニフォームを着用した部員が、2015年を表した。つきたての餅は、サプライズ登場した大相撲の関脇、逸ノ城関(湊部屋、モンゴル出身)が、植木義晴社長や空港係員とともに配った。
昨年はゲストの武蔵川親方(元武蔵丸関)が、ラグビー部員とは桁違いの勢いで餅をつきはじめたところ、石製の臼(うす)が割れてしまった。今回はアクシデントもなく、部員たちが6回の餅つきを無事にこなした。
今年を振り返り、植木社長は「急に原油価格が下がってホッとした。2015年、2016年も増収増益を必ず目指すので、そのための体制が十分に整った」と語った。
また、2015年は1985年8月12日の日航機墜落事故から30年目を向かえる。「エアアジア・インドネシアの事故が起きたが、他人事にしてはいけない。常にそういったリスクがつきまとっているのは事実で、その中で人の生死にかかわる事故を防ぐことが使命。30年目に向けて、もう一度心を新たにしていくよう、社員と話をしている」と述べた。
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日本航空
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