エアバスは現地時間12月18日、エティハド航空(ETD/EY)に同社向け初号機となるA380型機(登録番号A6-APA)を引き渡したと発表した。ETDはA380を受領する13番目の航空会社となり、今回の納入で、エアバスは合計150機のA380を引き渡したことになる。
初号機には新塗装「ファセット・オブ・アブダビ(アブダビの切子面)」を施した。アラブ首長国連邦の文化やイスラムデザイン、建築をモチーフに、砂漠の風景を連想させる色使いで、機体尾部と垂直尾翼には、幾何学模様が描かれた。
座席数はレジデンス2席、ファースト9席、ビジネス70席、エコノミー417席の計498席。12月中にアブダビ-ロンドン線に投入する。2015年末までにシドニー線やニューヨーク線などへ計5機を導入する。
A380のアッパーデッキ(2階席)に展開するレジデンスは、リビングルームとバスルーム、ベッドルームを完備。専用のバトラー(執事)が就き、プライベートジェット並みのサービスを導入する。内装はB/Eエアロスペース社が手がけ、革張りのソファは伊家具メーカーのポルトローナ・フラウ社製のものを採用した。
ETDは今回受領分を含め、10機のA380を確定発注済み。2015年に4機、2016年に3機、2017年に2機受領する予定。
100機目のA380は2013年3月14日、マレーシア航空(MAS/MH)に納入した。12番目に導入した航空会社は、今年9月17日に受領したカタール航空(QTR/QR)。
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エティハド航空
Airbus
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