日本航空(JAL/JL、9201)は12月2日から、訪日客を対象とした無料の公衆無線LAN(Wi-Fi)サービスを開始した。KDDI(9433)グループで、無線ブロードバンド事業を展開するワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)と提携して実施するもので、日本の航空会社が公衆無線LAN事業者と提携し、全国規模のWi-Fiサービスを無料で提供するのは国内初となる。
海外発日本行きの航空券を購入した利用客を対象にしたもので、JALの海外地区ウェブサイトから申し込む。航空券の予約番号などを入力すると、Wi-FiのIDとパスワードを発行する。提供するのはWi2のWi-Fiサービス「Wi2 300」で、有効期限は7日間。
当初は英語版ページのみで提供。英語以外の言語は順次提供を予定している。JALの海外地区ウェブサイトは世界26地域、11言語と日本語で展開している。
Wi2 300は空港や駅、レストランなど、国内20万カ所以上で提供する無線LANスポット。一部アクセスポイントでは次世代無線LAN規格の「11ac」に対応している。
JALは6月、訪日客を対象に、東日本電信電話(NTT東日本)と共同で、NTT東日本の店舗・施設向け公衆無線LANサービス「光ステーション」の無料IDとパスワードの提供を開始している。
市場調査会社の矢野経済研究所が今年3月に公表した調査結果によると、訪日客の48.2%が日本滞在中に無料Wi-Fiの利用を希望しているという。
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JAPAN AIRLINES
Wi2 300(ワイヤ・アンド・ワイヤレス)
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