日本航空(JAL/JL、9201)は11月29日、ボーイング787-8型機の国際線新仕様機「スカイスイート787」の機内を報道関係者に公開した。12月1日から成田-フランクフルト線に就航する。
新仕様機では、ビジネスクラスにフルフラットシートを導入。新たにプレミアムエコノミークラスを設定し、従来のビジネスとエコノミーによる2クラス構成を、3クラスに刷新した。エコノミーは新シート「スカイワイダーII」を投入しながらも、これまでの横1列8席の配列を維持し、プレエコ並みのシート幅で差別化を図る。(写真特集はこちら)
座席数はプレエコの新設などに伴い、従来の186席(ビジネス42席、エコノミー144席)から161席(ビジネス38席、プレミアムエコノミー35席、エコノミー88席)に減少。客単価を底上げすることで、収益を確保する。
ビジネスとエコノミー注力
ビジネスは2-2-2の1列6席で、全席通路アクセス可能なフルフラットシート。個人モニターの画面サイズは既存の787の15.4インチより大きい、23インチのものを採用する。
プレエコは2-3-2の1列7席で、主な機能やデザインは777-300ERの国際線新仕様機「スカイスイート777」と同じ。座席幅は約49センチ(19.4インチ)で、前席の背もたれが倒れてこない「フィックスド・バック構造」を採用している。
新シートを導入するエコノミーは、1列9席が世界的に主流となっている787のエコノミーの中で、既存機と同じ8席を維持。シート幅をプレエコ並みの約48センチ(19インチ)、シートピッチを現行の約79センチ(31インチ)より約5センチ広い約84センチ(33インチ)とすることで、快適性を訴求していく。個人モニターは10.6インチで、全席にパソコン用電源とUSB端子を備える。
機内エンターテインメントシステム(IFE)は、既存の「MAGIC-V」を進化させた「MAGIC-VI」を導入。座席モニターに触れた状態で指を滑らせる「スワイプ操作」ができるようになる。2014年度末からは、無線LANによる機内インターネット接続サービス「スカイWi-Fi」にも対応する。
ウォシュレットを全クラス装備
また、ラバトリー(洗面所)には既存の787-8ではビジネスのみだった「ウォシュレット」を、全クラスに装備している。
12月1日から就航するのは、新仕様機の初号機(登録番号JA837J)で、11月26日夜に成田空港へ到着。同機から10機程度をスカイスイート787仕様で導入する。2015年度から導入する長胴型の787-9も、同じ仕様となる見込み。
スカイスイート787は、時刻表では「SS8」と表記。12月1日から成田-フランクフルト線(JL407/408便)に、2015年1月1日から成田-ニューヨーク線(JL004/003便)に就航する。
JALの国際線新仕様機は、最初の改修機種となった2013年1月就航のスカイスイート777は全13機の777-300ERを、同年12月に就航したスカイスイート767は全9機の767-300ERをそれぞれ改修済み。2012年4月就航の787は、国際線新仕様機では最後の登場となった。
*写真は全11枚。
*機内の写真特集はこちら。
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