ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)は、2015年春に国際線へ参入する。11月28日に日本航空(JAL/JL、9201)とカンタス航空(QFA/QF)から追加出資を受けたことで、2016年の黒字化に向けて収益安定化を目指す。また、QFAはJJPが現在成田で運航している国内線全9路線で、2015年1月中旬からコードシェアを始める。
JJPの国際線は、台湾やフィリピンなど、機材稼働率が高められる距離の就航地で検討を進めている。現在JJPはエアバスA320型機(180席)を19機受領しており、12月には20機体制になる。いずれもリース機で、2015年以降に4機を受領し、24機体制を構築する。
JALとQFAは議決権のない株式により、35億円ずつ計70億円を追加出資。このほかに、20億円ずつ必要に応じて出資することで合意しており、JJPは最大110億円の増資を受けることになる。追加となる40億円の増資時期は決まっていないが、JJPはこれを受ける方針。JJPは昨年10月にも、両社から110億円の増資を受けている。
議決権ベースの出資比率は、QFAとJALが33.3%ずつ、三菱商事(8058)と東京センチュリーリース(8439)が16.7%ずつで変更はない。
JJPの2014年6月期通期決算は、純損益が111億100万円の赤字(前期は88億3400万円の赤字)で、株主資本も4億円まで減少していた。関西空港を第2ハブ(拠点)として稼働させることが大幅に遅れ、計画していた国際線が就航できなかったことが業績低迷の要因としている。6月に関空の第2ハブ化がスタートし、今回の増資が決まったことで、国際線参入により収益を改善する。
QFAは28日、JJPの成田発着の全9路線でコードシェアを実施すると発表。JJPの国内線についても収益基盤を強化する。
関連リンク
ジェットスター・ジャパン
カンタス航空
日本航空
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