ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は11月26日、機内食「PEACH DELI(ピーチデリ)」の新メニューを発表した。12月1日からの冬メニューでは、従来よりカロリーを抑えた食事を提供。NPO法人「TABLE FOR TWO International(テーブル・フォー・ツー・インターナショナル、TFT)」と連携し、売上個数に応じて、フィリピンのレイテ島に農業支援金として寄付する。
メニューにはTFTの「カロリーオフセットプログラム」を機内食で初めて導入。油分を抑えた調理方法や食材を導入した、3種類のメニューを用意する。提供期間は2015年2月まで。
「トラウトサーモンのバジルクリームソース」(463kcal)は、サーモンをワイン蒸しにすることで余分な油をカット。バターライスとモッツァレラチーズを使用したバジルクリームソースと合わせることで、満足感のある仕上がりを目指した。800円。
「十六穀米とキーマカレー ラタトゥイユ添え」(412kcal)は、より油分の少ない鶏の胸肉を使用。カレールーは油脂を抑え、スパイシーにすることで本格的なカレーに仕上げた。ニンジンを多く使用し、辛さの裏で甘さを感じる一品となっている。800円。
「ヘルシーそばサラダのよりどり弁当」(373kcal)は、ワカメを練り込んだソバを使用したサラダやカニの寿司、黒豆の煮物など、和風テイストの弁当。鶏肉は揚げずに塩焼きにし、食べ応えのあるメニューにした。850円。
日本のカワイイ文化の元祖と呼ばれるマルチクリエーター、内藤ルネ(1932-2007年)のキャラクターをデザインした「RUNEミネラルウォーター」(180円)も販売を開始する。
3種類のうち、サーモンとキーマカレーは関西-札幌、石垣、那覇線と那覇-台北線を除く国際線全線で、そばサラダ弁当は国内線全線と那覇-台北線を除く国際線全線で提供する。どちらも関西-那覇線は、那覇発の一部便では提供しない。2015年2月21日から就航を予定している那覇-香港線での提供は未定。
APJでは利用客の半数が女性で、ヘルシーなメニューを求める声が多かったことから、導入を決定した。秋メニューで提供していた「きのこソースのハンバーグ」は約700kcal。同社によると、今回のメニューは1食あたり数十円程度の寄付を予定しているという。
カロリーオフセットプログラムは、TFTが企業と連携。先進国の余分なカロリーを途上国で必要なカロリーに変換するプログラムで、企業が従来製品からカロリーを抑えた食品を提供し、抑えた分のカロリーと売上個数に応じた金額を寄付する。TFTでは80kcal=1円を目安にしている。現地では、寄付金を学校給食や農地の開発費に充てる。
今回のプログラムでは、2013年11月の大型台風「ハイヤン」で被災した、レイテ島に寄付する。現在は復興が進む一方、住民の多くは半壊した建物での生活を余儀なくされており、ココナッツ栽培で有名だったものの9割近くの木が倒れたという。
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ピーチ・アビエーション
TABLE FOR TWO
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