ルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)は、11月22日(日本発は23日)からボーイング787-8型機にプレミアムエコノミークラスを導入する。当初12月1日からの予定だったが、9日前倒しする。対象路線は、羽田-フランクフルト線を含む全路線。
DLHが新クラスを設定するのは35年ぶり。新シートは独ZIM製で、キールにある「muller/romca Industrial Design」社との提携により設計された。シートピッチは38インチ(97センチメートル)で、広いアームレストやセンターコンソールを設けたことで空間幅は約10センチメートル広がり、プライバシーが守られるようになった。エコノミークラスと比べて、1.5倍広い空間を利用できるとしている。個人モニターはタッチパネル式で、大きさは機材により異なり、11インチから12インチ(28-30センチメートル)とエコノミークラスより2インチ以上大きくなる。
背もたれは深いリクライニングが可能で、ヘッドレストは高さを調整でき、両側を曲げることも可能。2列目からは高さの調節が可能なフットレスト、1列目にはフットレストと一体化したレッグサポートが設けられた。ボトルホルダーや電源コンセント、小物用収納スペースなどを用意した。また、ミネラルウォーターやアメニティーキットが無料で用意され、食事はポーセリンの食器により提供される。
プレミアムエコノミーは、チェックインや搭乗手続きはエコノミークラスと同じ規定が適用されるが、手荷物はエコノミークラスの2倍となる1個あたり23キログラム、2個までを無料で預けられる。25ユーロ支払うと、出発前にルフトハンザ ビジネス ラウンジが利用できる。これまでDLHのラウンジは、料金を支払うことでの利用はできなかった。
同クラスの導入完了は、DLHの長距離線用機材の改修がすべて終わる2015年晩夏を予定。747-8に続き、エアバスA380型機にも導入される。
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新プレミアムエコノミークラス(ルフトハンザ ドイツ航空)
ルフトハンザ ドイツ航空
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