全日本空輸(ANA/NH)をはじめとするANAグループは11月7日、日本発の国際線貨物にセキュリティーサーチャージを導入すると発表した。12月1日の日本出発分から適用する。
貨物1キログラムあたり10円を徴収する。対象は日本発の国際線全便で、国際貨物の運賃適用重量すべてに適用する。最低料金適用貨物は除外となる。
セキュリティーサーチャージは国際航空貨物の安全確認費用などを補うために導入した手数料で、海外ではエールフランス-KLMなどが導入。海外出発分ではANAなど日本の航空会社も徴収している。日本出発路線で徴収する日本の航空会社はANAが初めて。
2001年9月、米国で発生した同時多発テロで貨物の安全確認やセキュリティチェックが厳しくなり、費用が年々増加している。これまでは米国向け貨物のみ100%スクリーニング(全量爆発物検査)を実施していたが、4月から全世界向けに拡大。検査機器の設置や維持、保安専属スタッフの費用などが課題となっていた。
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全日本空輸
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