エアバス、ベトナム航空A350初号機の主要組立完了

　エアバスは現地時間10月29日、ベトナム航空（HVN/VN）向けA350-900の初号機が、仏トゥールーズ工場で主要部品を組み立てる「ステーション40」から、地上試験を実施する「ステーション30」へ移されたと発表した。

主要部品の組み立てを終えたベトナム航空＝14年10月 PHOTO: A. Doumenjou, Master Films/Airbus

　HVNの機体は、オランダに拠点を置くリース会社エアキャップ（AerCap）からのリース機。A350を運航する航空会社としては、カタール航空（QTR/QR）に次ぐ2番目で、アジアでは最初の航空会社となる。

　今後は内装など客室関係の工程や地上試験を実施。引き渡しは2015年半ばを予定している。

　A350 XWBファミリーは3機種で構成。座席数はメーカー標準仕様でA350-800が276席、A350-900が315席、A350-1000が369席。エンジンは英ロールス・ロイス社製トレントXWBを搭載する。A350 XWBはこれまで39社から750機の受注を獲得している。

　ローンチカスタマーであるQTRのA350-900は、10月2日にロールアウト。引き渡しは年内を予定している。

主要部品の組み立てを終えたベトナム航空＝14年10月 PHOTO: A. Doumenjou, Master Films/Airbus

主要部品の組み立てを終えたベトナム航空＝14年10月 PHOTO: A. Doumenjou, Master Films/Airbus

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