エアライン, 企業, 空港 — 2014年10月28日 06:35 JST

アジアアトランティック、双方向チャーター便 日タイで観光需要創出へ

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 エイチ・アイ・エス(HIS、9603)などが出資するアジア アトランティック エアラインズ(AAQ/HB)は、バンコクから日本15都市へ、日本15都市からシンガポールなど東南アジアへの双方向チャーター便を運航する。日本発路線では定期直行便の就航していない路線を設定。2015年1月から4月まで設定するもので、のべ21区間、42往復運航する。6月に就航を発表していた成田-シェムリアップ(カンボジア)線は4往復設定した。

双方向チャーター便で観光需要創出を図るアジア アトランティック エアラインズ=13年10月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 初便は1月8日にバンコク発札幌行き、札幌発シンガポール行き、1月12日にシンガポール発札幌行き、札幌発バンコク行きを運航する。バンコク発着便はタイ国内のHIS支店などの代理店が北海道行きのパッケージツアーを、札幌発着便は道内のHIS支店などの代理店がシンガポール行きのパッケージツアーを販売する。

 バンコクからは札幌のほか成田と関西、福島、仙台、中部の各空港はバンコク発着と東南アジア各国発着路線を設定。小松と広島、松山、青森の各空港はバンコク線のみ、静岡と鹿児島、高知、福岡、新潟の各空港は東南アジア路線のみを設定する。小松線と松山線は到着地と出発地が異なる「オープンジョー」とし、バンコクからの利用客は小松から静岡や中部へ、松山からは高知へ陸路移動して出国する。

 東南アジアへはシェムリアップとシンガポール、インドネシア・バリ島のデンパサール線を設定した。

 日本発着路線の場合、乗継便のみの設定だった都市に就航することで、利用客の利便性を高める。たとえば札幌-シンガポール線の場合、乗り継ぎで約11時間かかるものが直行便で約8.5時間で到着できるようになる。

 使用機材はボーイング767-300ER型機で、252席(ビジネス12席、エコノミー240席)または217席(ビジネス30席、プレミアムエコノミー37席、エコノミー150席)。

 HISでは1月8日と2月8日、それぞれ札幌発シンガポール行き5日間ツアーを販売する。1月出発は市内観光やナイトサファリツアーなど観光内容を充実させ、初訪問の顧客獲得を狙う。2月出発は市内観光は午前中のみの半日にとどめ、自由時間を充実。リピーターや自身でアレンジしたい層を狙う。

 同日程でバンコク発札幌行きのツアーも販売。2月発のツアーでは5日から開催されるさっぽろ雪まつりを組み込んだ。

 AAQでは今回のチャーター便はHISのみの運航ではなく、ほかの旅行代理店にも販路を拡大したいとしている。

 AAQは2012年12月の設立で、2013年8月20日に1路線目の成田-バンコク線を開設。その後、スポットチャーターで9月11日から27日まで関西-バンコク間、2014年1月8日から13日までバンコク-ソウル間を運航し、ゴールデンウィーク期間中の5月3日から6日までは成田-シェムリアップ間の運航実績がある。1便に最低1人は日本人の客室乗務員が乗務する。

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Asia Atlantic Airlines
エイチ・アイ・エス

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