スカイマーク(SKY/BC、9204)は夏ダイヤ最終日の10月25日、成田空港での全運航を終えた。不採算路線の見直しの一環で、今後は収益性の高い羽田路線に注力し、経営を立て直す。(写真特集はこちら)
SKYが成田に就航したのは2011年10月30日。エアバスA380型機を導入する際の発着枠確保や、2012年のLCC(低コスト航空会社)就航を見据えて進出した。
当初は旭川線1日2往復4便と札幌線1日1往復2便でスタートし、那覇線と神戸線、石垣線、米子線を定期便で、鹿児島線を季節便で運航。最後に残った路線は札幌線と那覇線、米子線の3路線で、1日2往復4便ずつ、計1日6往復12便をボーイング737-800型機(177席)で運航した。
SKYはA380による同社初の国際線定期便として、成田-ニューヨーク線を2015年夏までに開設する予定だった。しかし、今年7月にエアバスからA380全6機の契約解除を通告されたことで、計画が頓挫。成田路線は同空港を拠点とするLCCとの競争から、運賃を低価格に抑えざるを得ない状況が続いた上、A380を導入できなくなったことから、拠点維持のコストなどを勘案して撤退を決めた。
運航最終日の25日は特別なイベントなどは実施せず、通常通りに業務が行われた。25日出発初便の那覇行きBC853便(登録番号JA73NG)は定刻の午前8時50分に出発。到着最終便の那覇発BC858便(登録番号JA737U)は、定刻より11分早い午後7時39分に到着し、成田路線の運航をすべて終えた。
今後SKYは羽田路線に注力するほか、羽田-福岡線を中心に導入しているエアバスA330-300型機(271席)を活用し、羽田からの深夜便などでシンガポールやハワイ、バンコクなど中距離国際線への参入を検討する。
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