ジャムコ鈴木社長「整備は航空会社の視点」次世代内装品は全社体制 整備や機器製造からもPT参加

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 三菱航空機が開発中のリージョナルジェット機「MRJ」が10月18日、ロールアウト(完成披露)した。日本の航空機産業にとって、歴史に残る通過点となるだろう(関連記事)。

次世代の内装品について語るジャムコの鈴木社長=14年10月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 また、6月には777の後継機「777X」の製造に、三菱重工業(7011)と川崎重工業(7012)、富士重工業(7270)など日本企業5社が参画することが決定。分担割合は、現行の777と同じ主要構造部位の約21%となる。主翼製造がボーイング側の労組問題などもあって米国となったが、日本側は既存の777と同じ分担割合を確保できた。

 777では、航空機内装品大手のジャムコ(7408)もラバトリー(化粧室)やギャレー(厨房設備)を手掛けており、9月には777X用ラバトリーの独占受注が決定。777や777Xのギャレーは航空会社がメーカーを選定するため、各社からの受注が期待される。

 現在ジャムコを率いるのは、筆頭株主である伊藤忠商事出身の鈴木善久社長。2011年6月から副社長として、経営企画部と広報・IRを担当した後、2012年6月に社長へ昇格した。ジャムコとは、伊藤忠時代から取引先として付き合いがあり、社外取締役も務めてきた。

 10月15日には、記者が日経ビジネスオンラインに毎週水曜日に連載している「天空万華鏡」で、鈴木社長のインタビュー「シート開発では『Wow!』を追求する」を掲載した。鈴木社長がジャムコ入りした2011年と言えば、3月の東日本大震災に加え、1ドル70円台の超円高時代。製造業にとって厳しい時代を切り抜けた今、今後の戦略などを聞いた。

 本紙では、第4の柱に据えるシート事業の現状や委託先拡大の可能性など、インタビューの中でより専門的な内容をまとめた。

次世代内装開発に整備部門も参加

 4月から本格参入したシート事業は、2013年度と2014年度の売上が、年間30億円から40億円程度で、2015年度以降は100億円程度まで引き上げる。ファーストクラスやビジネスクラスなど、上位クラスに絞って提供していく。

シンガポール航空が777-300ERに導入したファーストクラスの新シート=13年10月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 現在はシンガポール航空(SIA/SQ)が戦略的商品と位置づけるボーイング777-300ERの新仕様機向けに、ファーストクラスとビジネスクラスのシートを供給中。エアバスA350 XWB型機向けにビジネスクラス用シートの供給も決定している。

 このシート事業の窓口となっているのは、米国現地法人のジャムコ アメリカ。FAA(米国連邦航空局)の認証を取得する必要があるためだ。

 鈴木社長は「シートは分業体制です。ストラクチャーは


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