エアバスはA350 XWBとA330ファミリーの操縦資格について、両機種が共通資格(CTR)の認証を取得したことから、航空会社とパイロットに有益であるとの考えを示した。
同社によると、A330とA350の機種移行時に必要な差異訓練では、フルフライト・シミュレーター(FFS)は不要。期間は8日間で済み、訓練時間を65%短縮できるという。
両機種は操縦系統にフライ・バイ・ワイヤを採用しており、A350は設計時からA330など他のエアバス機と共通性を持たせている。
エアバスは7月に英国で開かれたファンボロー航空ショーで、A330の派生型となるA330neoを発表。同機種はA330-800neoとA330-900neoの2機種で構成され、初号機の引き渡しは2017年10月-12月期(第4四半期)を予定している。ロールス・ロイス社製新型エンジンのトレント7000を搭載する。空力性能を強化するとともに、客室装備も改良。座席あたりの燃費を14%削減し、航続距離も最大400海里(740.8キロ)延びる見込み。標準座席数はA330-800neoが246-252席、A330-900neoが300-310席。
一方、国内では日本航空(JAL/JL、9201)が導入するA350は3機種で構成。座席数は標準仕様でA350-800が276席、A350-900が315席、A350-1000が369席。エンジンは英ロールス・ロイス社製トレントXWBを搭載する。A350 XWBはこれまで39社から750機の受注を獲得している。A350-900は10月15日に、EASA(欧州航空安全局)から180分超のETOPS(イートップス)の認可を取得している。
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