日本航空(JAL/JL、9201)は10月15日、客室乗務員がスカーフをピンク色に揃えて乗務する「ピンクスカーフフライト」を、羽田発札幌行きJL509便で実施した。2005年の開始以来9回目となる今年は、10日から就航しているボーイング777-200型機の特別塗装機「ピンクリボンJET」(登録番号JA8983)を使用した。
JALは2004年からエスティ ローダー グループと啓発活動を実施しており、同フライトは乳がん早期発見を目的とした検診受診の啓発キャンペーンの一環。10年目を迎えた今年は、10月の啓発強化月間に合わせ、両社のコラボレーションによる特別塗装機を就航させることで、乳がんの正しい知識、早期発見の重要性を訴える。
ピンクスカーフフライトでは、乗客の目につきやすい位置にある客室乗務員のスカーフを、JALグループのジェイエア(JAR/XM)が着用しているピンク色のものに統一。空港係員は、ラウンジで受付業務を担当する際に使用するピンク色のスカーフを着用した。
搭乗案内中は、乳がん早期発見のための自己検診方法を説明したリーフレットやピンクリボンのバッジを客室乗務員が乗客に配布。乳がん検診への理解や受診の呼びかけた。また、今年のキャンペーン啓発の機内販売品は、革製財布「ヴィットリオ ゴーディ レザー ミニ ウォレット」(8000円)で、売上の一部を乳がん患者団体へ寄付する。
JALグループには客室乗務員や空港係員をはじめ、多くの女性が勤務しているため、社員のアイデアでピンクリボンキャンペーンの活動をスタート。昨年からはジェイエアも参加し、今年は伊丹発仙台行きJL2205便で同様のフライトを実施する。
ピンクリボンJETによるJL509便は、定刻より6分遅れの午前9時36分に羽田を出発した。同機は羽田-札幌、伊丹、福岡、那覇線で、2015年3月末ごろまで運航する。
関連リンク
ピンクリボンキャンペーン(日本航空)
日本航空
・JAL客室乗務員ら、乳がん検診をピンクのスカーフ姿で呼びかけ(13年10月17日)
・ピンクのスカーフまとったJAL客室乗務員、乳がん早期発見呼びかけ(12年10月17日)