日本空港ビルデング(9706)は10月10日、関連企業で機内食の調理などを請け負うコスモ企業と、LSG Catering Hong Kong Ltd.社との資本業務提携で決議したと発表した。両社は技術援助契約を締結、LSG社がコスモ企業に対し、経営の効率化、営業力強化を支援する。
日本空港ビルデングは保有するコスモ企業の議決権ベースの株式31万5850株(発行済み株式の99.9%)のうち、6万3230株(同20%相当)をLSG社に譲渡する。両社は資本業務提携契約を9月24日に締結、10月10日に株式を譲渡した。
コスモ企業では、羽田、成田空港の拡張に備え、企業体質の強化が必要と判断。2014年にはLSG社と技術援助契約を締結、コスト削減を中心に事業改革を進めていた。
コスモ企業は1952年創業。非航空会社系列のケータリング会社で、羽田、成田空港で機内食を提供している。6月には羽田空港内にハラール用機内食工場を新設、カタール航空(QTR/QR)の羽田-ドーハ線で機内食の提供を開始している。
LSG Catering Hong Kong Ltd.社は1983年設立。ルフトハンザグループのケータリング会社で、シェアは約30%。
関連リンク
日本空港ビルデング
コスモ企業
LSG Lufthansa Service Hong Kong Ltd.
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