エアバスは現地時間10月9日、春秋航空(CQH/9C)が運航中のA320型機に燃料消費を改善する「シャークレット」の取付改修について合意したと発表した。運航中のA320にシャークレットを取り付けるのは、中国では初めて。
CQHは2013年9月、シャークレットを装備したA320の新造機を初めて受領。シャークレット付きの機体6機で計8500飛行時間で効果を測定し、発注中の16機と運航中の42機すべてにシャークレットを導入することを決めた。
軽量な複合材で作られたシャークレットは燃料消費を約4%改善するもので、長さ約2.4メートル。従来機で翼端に備えられていたウイングチップ・フェンスに替わるもので、燃料コストを節約するだけではなく、航続距離を約100海里(約185キロメートル)延ばし、ペイロードを最大450キログラム増加させる。A320ファミリーの新造機にオプションで提供され、2015年就航予定のエンジン換装型のA320neoファミリーでは標準装備となる。
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