国土交通省航空局(JCAB)は9月19日、羽田空港の深夜早朝時間帯の国際線着陸料を11月から割り引くと発表した。同時間帯に新規就航または増便する国際線が対象となる。
羽田空港は24時間運用可能で、年間の利用者数は約7000万人。首都圏の国際競争力強化や訪日外国人旅行者の増加に対応するため、余裕のある午後11時から午前6時までの深夜早朝時間帯について着陸料を割り引いて、利用を促す。割引率は1年目は50%、2年目は30%、3年目は20%とした。
長距離国際線に使用されているボーイング777-300型機の場合、1回あたりの着陸料は約70万円。就航1年目の着陸料は約35万円、2年目が約49万円、3年目が約56万円となる。
従来から実施している羽田を発着する深夜早朝の国内線着陸料の軽減措置も継続し、50%割り引く。
国交省では今回の着陸料軽減に合わせて、羽田と都心ターミナル駅などを結ぶバス5路線の実証運行も実施。10月26日から2015年3月31日までで、羽田-銀座・東京・秋葉原、羽田-新宿・池袋、羽田-渋谷、羽田-大鳥居・蒲田・品川、羽田-横浜(YCAT)の5路線を1日1往復運行する。羽田発が午前1時台、羽田着が午前4時台と、既存の公共交通機関が運行していない時間帯に運行する。
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国土交通省
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