LCC(低コスト航空会社)の香港エクスプレス航空(HKE/UO)が9月18日、中部(セントレア)-香港線を開設した。日本へは2013年11月就航の東京(羽田空港)と大阪(関西空港)、今年4月就航の福岡に続く4都市目。週6往復で運航を開始し、10月26日から始まる冬ダイヤでは、週7往復のデイリー運航に増便する。
10月25日までの運航日は水曜を除く毎日で、各日1往復。機材はエアバスA320型機(174席/180席)を使用する。運航スケジュールは曜日により異なるが、冬ダイヤでは発着時間を統一。中部行きUO656便は、香港を午後0時5分に出発して、午後4時45分に中部へ到着する。折り返しの香港行きUO657便は、午後5時25分に中部を出発し、香港の到着時間は午後9時15分となっている。
中部到着初便のUO1655便は満席で、定刻より4分遅れの午後3時14分に到着。香港行きUO1656便は、定刻の午後4時30分に出発した。機材は新デザインの初号機で、中華料理の点心にちなんだ愛称が名付けられた「シューマイ・エクスプレス」(登録番号B-LCA)が使用された。
HKEはかつてフルサービス航空会社だったが、2013年6月にLCCへ業態転換。香港唯一のLCCとして、同年10月に運航を開始した。定時就航率は平均80%で、米フライトスタッツ社の調査では、香港を拠点とする航空会社では定時性がもっとも高いという。これまでの搭乗者数は、全路線累計で100万人を超えた。また、日本路線のロードファクター(座席利用率)は80%前後となっている。
現在A320を8機運航しており、2014年下期は2機を導入予定。2018年までに25機体制とする。
就航地は日本の4都市のほか、タイのチェンマイとプーケット、マレーシアのコタキナバルとペナン、中国の昆明、寧波、台湾の台中、韓国のソウルと釜山に就航済み。9月26日には中国本土3都市目となる鄭州へ、10月からは同4都市目の泉州へ、それぞれ香港から路線を開設する。泉州への就航で、アジア15都市へ乗り入れることになるHKEは、今後は日本路線を強化していく。
営業を統括する同社ジェネラルマネージャーのジュディ・ホー氏によると、現在の日本路線の乗客は香港人が多いという。「日本は香港人が旅行したい国の1位だ」(ホー氏)と述べ、韓国やタイも人気が高いが、特にタイは政情不安が続いていることから、日本への旅行需要が高まっていると話した。
今回の就航で、中部空港の香港路線は1日5往復へ増加。上海とソウルに次ぐ規模となった。
HKEでは就航記念セールとして、中部-香港線を片道4800円(税・サーチャージ込み)で販売する。5000席限定で、9月25日午後11時59分まで同社のウェブサイトで販売する。搭乗期間は10月1日から2015年6月30日まで。
運航スケジュール
10月25日まで
香港→中部
UO1655 香港(10:25)→中部(15:15)運航日:日
UO1655 香港(13:05)→中部(17:55)運航日:月金土
UO1655 香港(13:30)→中部(18:10)運航日:火
UO1655 香港(10:20)→中部(15:10)運航日:木
中部→香港
UO1656 中部(16:30)→香港(20:00)運航日:日
UO1656 中部(18:40)→香港(21:45)運航日:月金土
UO1656 中部(18:50)→香港(21:45)運航日:火
UO1656 中部(16:30)→香港(19:35)運航日:木
10月26日から
UO656 香港(12:05)→中部(16:45)運航日:毎日
UO657 中部(17:25)→香港(21:15)運航日:毎日
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香港エクスプレス航空
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