9月1日から機内でのスマートフォンやデジタルカメラなど、電子機器の使用制限が緩和された。これを受けて、客室乗務員による機内アナウンスも、ドアが閉じられた後に「携帯電話は機内モードなど電波を発しない設定にするか、電源をお切りください」といった内容に改められた。
北九州空港を拠点とするスターフライヤー(SFJ/7G、9206)では、機内安全ビデオも3年ぶりにリニューアル。これまでは忍者が登場するアニメーションだったが、同社がコンセプトとする黒を基調とした大人の雰囲気に原点回帰し、ジャズクラブを舞台にした。
新ビデオの企画に携わったのは、同社客室部のスタッフ約10人。ジャズクラブに置かれたシートに座る乗客が、曲に合わせて踊り出すと、客室乗務員役の女性がたしなめる、といった内容だ。スマートフォンの機内での使用など、9月からの制限緩和も盛り込まれている。
登場するのは全員が役者。航空会社を問わず、客室乗務員の採用競争が激化した現状では、ビデオに出演したものの、しばらくして他社に転職する、といった事態も起こりうる。前回の忍者が登場するビデオは、2011年1月から2014年8月31日までの3年7カ月間放映されており、放映期間内にこうした問題が起こることを回避する意味でも、プロの役者を起用した。
ちなみに、前作で忍者に変身した同社の男性スタッフは、現在も勤務。ビデオをリニューアルしたことを伝える、フェイスブックの投稿にも登場した。
国内の航空会社では珍しい、アニメによる機内安全ビデオを作ったSFJ。原点回帰で、会社のシックなイメージを乗客に感じ取って欲しいようだ。
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スターフライヤー
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