日本航空(JAL/JL、9201)は機内食メニューが切り替わる9月1日から、胃がもたれない洋食などの国際線で新メニューを導入する。
国際線ファーストクラスの日本出発便では、レストラン「エディション・コウジシモムラ」の下村浩司シェフが洋食を担当。体を動かさない機内の食事として、胃がもたれないフレンチを目指した。
メニューは、アミューズブーシュが「玉葱のヴァリエ」、「3色のお米のフライ ~ビーツ」、「イカ墨、春菊~、鴨生ハム、マカデミアナッツ、ゴルゴンゾーラのキッシュ風」、アペタイザーは、「ジャガイモと根セロリのピューレ ズワイ蟹と茗荷のサラダ キャビアと共に」と「鴨のフォアグラと黒イチジクのブレッセ バルサミコヴィネガー風味」、「セップ茸のヴルーテ 帆立貝とイベリコチョリソ」の3品から一つ選ぶ。
メインディッシュは、「和牛肉のポワレ 白菜で巻いた黒トリュフと牛蒡のプティラグー」と「トリュフの香る フランス ブルターニュ産ホロホロ鳥と色鮮やかな根野菜のポトフ仕立て」、「スパイスを纏ったオマール海老のローストサフランのリゾット」の3品から一つ選ぶ。デザートは「ショコラと赤いフルーツのコンポート バナナアイスクリーム」を用意する。
一方、日本出発便のファーストクラスの和食は、「世界のベストレストラン50」へのランクイン常連店、日本料理「龍吟」の山本征治シェフが担当。山本シェフはこれまでもJALの機内食を手掛けており、「空の上のレストラン」をコンセプトに2013年1月からスタートした「スカイオーベルジュ BEDD(ベッド)」では、ファーストクラスの洋食を手掛けた。
今回の和食メニューでは、「季節の小皿」と「煮物椀」で、温かい料理の提供に挑戦。食事の早いタイミングでも温かい料理を出すことで、本格的なコース料理に仕上げた。
「季節の小皿 五彩」は、厚焼き玉子と瑠璃色茄子と雲丹、煮穴子蓮根餅(温製)、浅蜊のおから(温製)、松の実和えでまとめた。「煮物椀」は海老真蒸と松茸の椀(温製)、「海鮮」は毛蟹と煮鮑、昆布〆の冷やしあん、「台の物、飯物、味噌椀、香の物」は厚切り和牛フィレと松茸のすき焼きで、飯物は「ふわふわ栗ご飯」か「炊き立ての白ご飯」が選べる。最後の「甘味」は和梨とすだちのソルベ、六本木プリン、龍吟栗松風を用意する。
洋食と和食共に提供路線は、日本発シカゴ、ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、フランクフルト、パリ、ジャカルタ行き。
また、ニューヨーク発成田行きのファーストとビジネスクラスの洋食は、現地の食材を生かす。JALの機内食開発を手掛ける「コーポレートシェフ」の内山直樹シェフが、オマールエビやオーシャントラウトなど、米国で調達可能な食材を使ったメニューを開発した。
内山シェフは、サンフランシスコやロサンゼルス、ニューヨークの一流店で料理長を歴任。その経験を生かし、食材調達に加えて現地の機内食工場にも調理指導を行い、味のレベルを保つようにする。
ファーストクラスでは、前菜に「ロブスターのサラダ仕立て 野菜添え」、肉料理のメインディッシュは「USプライムビーフフィレ肉のステーキ フォアグラ添え マデイラソース」などを提供。ビジネスクラスでは、前菜に「グリルホタテとリーキのババロア 生ハムと鴨の燻製サラダ仕立て」、魚料理のメインディッシュは「白身魚フェンネルクリームソース」を用意する。
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