エアライン, 企業 — 2014年8月13日 08:30 JST

キャセイパシフィック航空、米バイオ燃料企業に出資

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 キャセイパシフィック航空(CPA/CX)はこのほど、バイオ航空燃料を手掛ける米フルクラム・バイオエネルギーへの出資を発表した。2020年以降の二酸化炭素(CO2)排出量の削減目標達成につなげる。

米バイオ燃料企業に出資するキャセイパシフィック航空=14年5月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 フルクラムは、家庭や企業から排出される紙や生ゴミなど都市廃棄物(MSW)をバイオ航空燃料に転換する技術を持つ。CPAは出資に加えて、今後10年間に3億7500万ガロン(約14億2000万リットル)のバイオ航空燃料の供給を受ける長期契約を締結した。

 CPAが1年間に使用する航空燃料の2%にあたる量で、供給されるバイオ航空燃料はCPAが定める技術的要件と規格に適合したものになる。

 フルクラムでは2014年後半に最初の商業プラントを着工する予定で、北米に大規模なバイオ航空燃料の生産拠点を複数設ける。同社のバイオ航空燃料は、既存の原油や化石燃料と比べてCO2排出量を80%以上削減できるという。

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