企業, 官公庁 — 2014年8月11日 18:10 JST

世界中の「オタク」を取り込め エクスペディア、訪日喚起キャンペーン

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 オンライン旅行サイトのエクスペディア(米・ワシントン州)は、日本のポップカルチャーを発信する米・デラウエア州のTokyo Otaku Mode(TOM)と提携し、観光庁の訪日促進事業「ビジット・ジャパン事業」で訪日需要を喚起するプロモーションを実施している。TOMが同事業に参加するのは、2013年に続き2回目。

エクスペディアと共同実施する観光庁の訪日喚起キャンペーン「Visit Japan with Tokyo Otaku Mode」(TOMのウェブサイトから)

 今回のプロモーションは、TOMが昨年開設した特設サイトをリニューアルし、訪日客が多い東アジアや東南アジアをおもなターゲットとして展開。その中でもいわゆる「オタク」層が多いインドネシア、昨年7月に観光目的の日本入国ビザ(査証)が免除されたタイ、日本文化に興味を持つ人が多い台湾の人々を喚起したい考え。さらに北米を中心とした英語圏にも展開する。

 ページ内で訪日に関するアンケートを実施し、回答者にはエクスペディアで使えるクーポンをプレゼントする。訪日した際の記念写真を、2015年1月15日までのキャンペーン期間中にフェイスブックやツイッターに投稿した人の中から抽選で50人に、TOMのオンラインショップで使える5ドル(約510)分のクーポンをプレゼントする。そのほか、日本文化研究家やコスプレイヤーが日本を紹介する動画コンテンツなどを掲載する。

 エクスペディアの各国版サイトでは、ホテルなどのセール情報をメールやフェイスブックで配信。台湾やタイ、香港、フィリピン、マレーシア、シンガポール、インドネシアで実施する。セール期間は1カ月につき5日間で、12月まで実施。日程は月により異なる。

 TOMは2011年3月、フェイスブックで日本のポップカルチャーを紹介するページを開設。翌秋には日本のオタク関連ニュースを配信するウェブサイトをオープンし、ユーザーが自身の作品を投稿できるサービスも展開している。

関連リンク
Visit Japan with Tokyo Otaku Mode
エクスペディア
訪日旅行促進事業(観光庁)

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