11月から香港、2015年2月から台湾の高雄へ就航するバニラエア(VNL/JW)。7月にはLCC(低コスト航空会社)としては初めて奄美大島へ就航した。
新路線の明るい話題がある一方、5月には機長不足による欠航を発表。リゾート路線を中心に展開する同社も、世界的に問題となっている機長不足の影響は避けられなかった。
8月7日に開いた発表会では、香港と高雄の新路線のほか、運賃の値下げも発表した。低価格を求める利用者層と、大手並みのサービスを求める層の両者へ訴求する運賃戦略だ。
機長不足解消の見通しや今後の計画について、石井知祥社長に聞いた。
──事業計画の進捗は。
石井社長:昨年12月の就航から7カ月で50万人に達したが、ちょっと遅い。人的リソースにあった事業計画にせざるを得ない面がある。もう少し国際線を拡張していきたいし、増便もして次の路線を展開したい。
2015年度は(計画通り)単年度黒字にしたい。
──搭乗率は就航時により高くなっているが、今回運賃を値下げした。儲からないのではないか。
石井社長:安い運賃でまず指名してもらうことだ。(採算性は)ユニットレベニューで見ており、
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