全日本空輸(ANA/NH)のボーイング787-9型機の同社向け初号機(登録番号JA830A)が7月29日夜、羽田空港に到着した。
初号機は27日に受領。NH9399便として、米シアトルのペインフィールド空港を現地時間28日午後9時3分に出発。羽田には日本時間29日午後10時37分にD滑走路へ着陸し、同47分に到着した。
到着した機体は国内線仕様で、プレミアムクラス18席、普通席377席の計395席。従来の787-8の国内線仕様機と比べ、60席(プレミアム6席、普通席54席)多く設定した。2015年3月末までの段階で計3機を受領予定で、国内線仕様機2機に続き、国際線仕様機1機が引き渡される。
初号機は8月以降、国内線に就航。8月4日には世界初の787-9による旅客飛行として、小学生を招待。羽田発着で富士山上空の遊覧飛行を実施する。
787-9はエンジンに英ロールス・ロイス製トレント1000を採用。胴体が前方と後方でそれぞれ3.05メートル、計6.1メートル長くなり、航続距離を300海里(555キロメール)延長しながらも、燃費は767-300ERよりも23%向上するとしている。
座席数と貨物搭載量が787-8と比べて約1.2倍に増えることで、運航コスト低減が見込まれ、ANAの国際線事業拡大の中核機材となる。
ANAは787-8を36機発注し、28機を受領済み。787-9は44機発注済みで、787全体では80機を発注。787の発注量としては世界最大となっている。
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全日本空輸
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